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ルーブル美術館展とマグリット展

「芸術の秋」らしく?

月曜日にJR車内で「ルーブル美術館展 9/27で終了!」というポスターを見かけました。

京都市美術館で開催中の「ルーブル美術館展」の宣伝です。
27日までとはいえ,来週ともなれば「シルバーウィーク」でとんでもない混雑になるのは目に見えています。

実は何年か前の「ルーブル美術館展」は,入り口前の行列の凄さに観覧を諦めたほどだったので,「平日の午後ならぽっかり空いてないかな」などと甘い期待を抱いて,昼過ぎにいざ京都に向けて「しゅっぱ〜つ」したのでした。

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行列に恐れをなしてしまう・・・

美術館に着いたのはちょうど午後2時。こんな感じの行列でした・・・

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この画像では「最後尾」が見つけにくいと思いますが,「50分待ち」とありました。
美術館は5時までですから,3時に入って1時間半ほど見たら4時半を回ってしまう。

実は,京都市美術館では,もう一つ「マグリット展」も開催中。

こちらも見たかったので,待ち時間がもったいない。

ということで,「マグリット展」から鑑賞することにしました。

マグリットの絵

マグリットは,20世紀前半から半ばにかけて活躍した芸術家です。「空は昼,地上は夜」「絵の中に文字」「青空に浮かぶ岩(重力を無視)」など,既成概念,常識という「枠」を超えた作品を生み出し続けました。

ぞくぞくっとくる作品と出会えるのが美術館の面白いところですが,今回も数点「たまらん!」というのと出会えました。マグリット展は10月12日まで開催されていますので,是非どうぞ。

さて,ルーブル美術館の方は・・・

マグリット展を見終わってでてきたら,3時50分。閉館まで後1時間ほどしかありません。

でもさすがにこの時間になると行列はほんの10数人。「待ち時間は10分ほどです」と言われましたが,そこまで待つこともなく入館できました。

チケットを買う際,マグリット展の半券を見せたら200円引きになりました。

「ルーブル美術館展」と「マグリット展」のセット券が3,000円で販売されていますが,どちらかを見た後に,半券を見せれば200円割引になりますので,時間に不安があるときには,セット券を買わなくても同じだけの割引サービスが受けられます。

さて,ルーブル美術館展ですが・・・入るのはスッと入れましたが,夕方で人が減ったとはいえ,マグリット展の3倍ぐらいは人がいたのではないでしょうか。大変な混雑でした。

内容は美術史上の「風俗画」にスポットを当てて,それの美術史における位置付けの紹介から入り,人々の生活の様子,家事,労働,食事,恋愛模様などなどが描かれた作品が集められていました。

思いがいけない巡り会い

さて,今回のテーマは「風俗画」なのですが,簡単に「宗教画」「肖像画」などの美術史の分類も作品とともに解説がありました。その中の「静物画」部門できていたのが『チェス盤のある静物』(リュバン・ボージャン)でした。

この絵は,実は『ギャラリーフェイク(ビッグコミックス)』という漫画の第3巻第4話で登場します。

私が「ヴァニタス画」というものを知ったのが,この『ギャラリーフェイク』だったのですが,その中で登場していた絵の本物が今,目の前にある!

と,それだけで大喜びしてしまい,満足感がいっぱい(本筋の展示じゃないのに)

もちろん,今回の目玉(初来日)の『天文学者』(フェルメール)も素晴らしかったんですよ。フェルメールは,ここ数年は話題になることも多く,どこかで必ず「目玉作品」できていますが,昔から好きだったので,「来てよかった〜」と思っています。

それでも,「これが本物か!」とみられたのには,ちょっと勝てない・・かな?

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私流:美術館・美術展の楽しみ方

芸術の楽しみ方は人それぞれ。「こうするべき」というものはないと思いますが,おすすめは「音声ガイド」です。

このことは,先日も拙メルマガ「1日1粒!幸せのタネ」にも書いたところなのですが,音声ガイドを聞きながら作品を見ると

その絵が描かれた時代背景
その作品と芸術家本人の関わり
技法や注目すべきポイント
他の作品との関連

などなど,興味深いことを聞くことができます。

絵を見てどういうことだろう?と思った疑問があっさり解決することもあります。

前は「芸術は感じるものだから知識は不要」と思っていたのですが,芸術の専門的な勉強をした人たちから「借りるよー,だって知らないことがいっぱいわかって面白いから」と教わってからはできるだけ借りています。

今回はマグリット展では借りました。ルーブル美術館展は,音声ガイドの録音時間が35分ほどあるとのことで,じっくり聞きながらは無理そうだったのでやめましたが,作品の前で「ここだけでも音声を聞きたかったなあ」と思うのもありました。

あとのお楽しみはミュージアムショップ。その展覧会限定のグッズがいろいろと出ています。

必ず買うのは気に入った作品のポストカードです。何枚か買いつつ,一番気に入ったものは2枚買って,友達に「これが気に入った」として送ることもあります。

それとクリアファイル。記念品的な意味合いが強いのですが,何かと重宝します。

図録は最近は買わなくなりました。大原美術館では珍しく買ったのですが,とにかくかさばりすぎるので,できるだけ買わないように,買わないように・・・としても,3回か4回に1回は買ってしまいます。どうしてもこの作品の画像と解説は手元に置いておきたい・・・と思わされる作品と出会った時などです。

さて,いよいよ芸術の秋到来。あちこちでさまざまな美術展,芸術展の催しがあるかと思います。

京都近郊にお住いの方には,「マグリット展」もなかなかおすすめですよ。

おまけ

今回はマグリット展の関連グッズでベルギービールと専用グラスがあったのが・・・私の好きなトラピストビールで,かつその専用のグラスも販売されていたのです。ビールもグラスも610円と実に良心的な価格。

グラスはやっぱり買ったらよかったかなぁとも思うのですが,それで他の飲み物を飲むのも「違う』気がするので,うん,買わずに我慢して正解だったかな(と無理やり納得)

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