【易経】易が持つイメージ力のすごさ
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:
易経
このブログを作った時に最初に用意したカテゴリーが,
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易経・易学
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本・書籍
だったのですが,まだ書いていなかったのが「易経・易学」カテゴリーでした。
実を言えば,易経に関しては,毎日「易経音読」というタイトルでtweetしています。ブログ画面右下にTwitterのタイムラインが見えるようにしてありますが(スマホでご覧の場合は,ずっと下の方にスクロールすれば出てきます),それをご覧いただくとお分かりいただけると思います。
易には六十四の卦(か)があるのですが,それを1つずつ音読して,その中で気になったところを取り上げ解説を試みています。Twitterの限られた文字数なのですが,これはこれで良い勉強になっています。
易経に触れたのは昨年の初夏ですが,読めば読むほどその奥深さに感じ入るのですが,かなり衝撃的だったのが,イメージの豊かさです。
例えば,「山雷頤(さんらいい)」という卦があります。
これは
このような感じで,上と下の1本が「陽」で,中の4本が「陰」になっている卦なのですが,名前の「頤」は「おとがい」,つまり「顎(あご)」という意味です。
じっと見ていると,上の直線が上あご,下の直線が下あご。口を大きく開けた姿に見えてきます。
しかも,上の3本はこれで「山」を表し,下の3本は「雷」を表します。
口はどう動きますか?上あごは動かず,下あごが動きます。何かを話すとき,口の中のものを噛むとき,動くのは下あごです。「山」は動かず,「雷」が動きを表す。
卦を構成する八卦の意味と,形から見えてくるイメージの重なりの絶妙さを感じます。
また,火雷噬嗑(からいぜいこう)という卦もあります。
これは,こんな感じです。
先ほどの「頤」と比べると,下から4本目も直線になっています。
言い換えると,口の中に何かものが入っている形です。
山雷頤と火雷噬嗑の卦を作り出すイメージ力には本当に驚かされました。
それからますます易経が楽しく,面白く,素晴らしいもののように感じました。
毎日,少しずつ触れているのですが,毎日必ず何か発見があります。
これからも折に触れて易経の世界もご紹介していきたいと思います。
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よろしければ足をお運びください。
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