【論語】一簞一瓢
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日常
野菜煎餅の素朴な味
「もらいもの」ということで京都の末富さんの「野菜煎餅」をいただきました。
城南宮さんでもお下がりでいただくのがこの野菜煎餅のように思います。
薄いおせんべいで,素朴でかつ爽やかな味がします。
「一簞一瓢」の文字
さてこの包装紙には「一簞一瓢」と書かれてありました。(「簞」の字は「簞」の古い字です)
これはどんな意味の言葉だろう?と思って調べると,こんなところにたどりつきました。
子曰く,賢なるかな回や。一簞の食(し),一瓢の飲,陋巷(ろうこう)に在り。人は其の憂いに堪えず,回や其の楽しみを改めず。賢なるかな回や。
(『論語』巻第三 雍也第六・岩波文庫)
なんと『論語』の中の言葉に由来がありました。
現代語訳すると,
孔子がおっしゃった。「回(顔回)はえらいなあ。わりご一杯の飯と,ひさご一杯の汁だけで,せまくむさくるしいところで住んでいる。普通の人ならそんな辛い生活に堪えられないだろう。回は(そんな粗末な暮らしにあっても)その楽しみをあらためることがない。回は本当にえらいなあ」
こんな感じでしょうか。
わりごというのは竹で編んだ器。ひさごはお椀をイメージしていいでしょう。
一杯のご飯,一杯の汁だけの粗末な暮らしに十分楽しみを見出していく回の心の持ちようを,孔子は褒めています。
それが煎餅の包装紙にさりげなく書かれてある。
これまで気がつかなかったのですが,大切な心の持ちかただなあ・・・とあらためて感じました。
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