【ラジオ】FMレコパル 1号限りの復刊
FM情報誌という存在
「FM情報誌」というジャンル自体が,もはや10数年前のもので,20代,ひょっとしたら30代前半ぐらいの人でもご存じない可能性もあるかもしれません。
1970年代から80年代にかけてが最も盛んだった時代と思いますが,FMラジオの番組表,そしてそこで流される予定の曲目の詳細な一覧が載っているのがFM情報誌でした。
当時は,放送システムの関係で(詳しいことは省略),数週間前には放送予定の曲目が全部決まっていたのです。今みたいに生放送でリクエストにその場に応えて音楽を流す…ということができなかった時代なのです。
一方で,良質な音楽を聴くにはアナログレコードかFM放送ぐらいしかなく,気に入った曲があったら,それを一生懸命カセットテープに録音して聞くしかなかったのです。そういう時代ですから,その曲目の流れるタイミングの情報は非常に重宝する,情報としての価値が高かったわけです。
今では気に入った音楽があったら,サイトで1曲単位でダウンロードできる時代です。想像もつかないことだろうと思います。
FM情報誌の廃刊
やがてCDの時代になり,FM放送でも,楽曲をその場で選んでかけてステレオ放送ができる時代にもなってくると,徐々にその「存在意義」が薄れてきます。1990年代にはほとんどのFM雑誌が廃刊になっていきました。
私の学生時代は平成のスタートと重なるのですが,当時のラジオ事情を思い出すと,確かにもうFM雑誌を買う必要がどんどんなくなっていきました。CDで良い音が聞けるようになり,FM放送も生でリクエストに応えるという番組が増えると,エアチェックということ自体がもう行うこともなくなりました。
FMレコパルの復刊
そうして廃刊になっていったFM情報誌ですが,その中の人気雑誌の一つ「FMレコパル」が1号だけの復活をするそうです。
懐かしの「FMレコパル」が1号限りの復刊
http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/1410/04/news012.html
記事によれば,
しかし17年が経過した今年、小学館ライフスタイル誌編集局の宮澤明洋編集長は“オーディオ復活”の空気を感じてFMレコパルの復刊を企画したという。「最近のヘッドフォン、ハイレゾ音源の流行でオーディオが再び注目を集めている。先日の“Technics”ブランドの復活などもあり、(FMレコパルの復活には)良い時期だと思った」(宮澤氏)
ということで,FMの情報というよりも,「音を愛する者」の繋がり(レコパル=音の仲間)ということを重視したもののようですが,なんというか,懐かしい気持ちになったのでブログに書いてみました。
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