*

【本】新体系・中学数学の教科書(上・下)

公開日: :

算数から数学へ

IMG_3801

私は今,RAKUTOという学習塾で子供達を相手に授業をしています。
子供の頃からマインドマップを使って勉強する習慣が身につくと,これは将来にわたって大きな武器になると信じています。

さて,そこでは小学生相手なので,教えるのは「算数」です。

ある程度は「中学受験」も視野に入れているので,「上限」としてどんな問題が出るのかということも研究しますが,一方で,「中学以降の『数学』ではどうなるのか」ということも念頭に入れておきたいところです。

そういうことで全体像をしっかり理解できる本ということで芳沢先生の「新体系・中学数学の教科書 上」「新体系・中学数学の教科書 下」(ブルーバックス)を買ってみました。

全体像を一気に把握

3年分の課程を見直してわかりやすいように配列し直されているので,全体像を一気に把握できます。これがこの本の一番いいところでしょう。変な重複もないですし,抜けももちろんありません。

ここまでしっかりやっておこう,ここまでしっかり見ておくんだよ

という著者のメッセージがしっかり伝わってきます。

また,本書の特徴は,証明をきちんと載せているところです。
その記述もとてもとても丁寧です。

数学が苦手な人でも,1行,1行,前後のつながりを押さえながらきちんと読めば,自然と数学的な思考法というか,考え方というのが身についていくでしょうし,理解も深まるはずです。

とりあえず通読 さらに読み直す

芳沢先生は「紙と鉛筆をもってしっかり確認しながら読んでほしい」と書いてらっしゃるのですが,実は今回は通読に専念しました。

とりあえず全体を読もうと。

証明は一応しっかり読んだつもりですが,各節の終わりに用意されている問題はあえて飛ばしました。

一通り読んで本全体の流れや考えは理解できたので,それに則って,今度は丁寧に紙と鉛筆を持ちながら読んでみようと思っています。時間はかかるでしょうが,一度読んでいるのでそれは構いません。

あとでゆっくり読むつもりだから,とにかく一回全体を読んだ,という感じです。

大事なこと

小学校の算数は全体の概念や直感的な理解を鍛える部分があるように感じます。
そこにさらに論理の緻密さを付け加えていこうとするのが中学数学だと感じます。

この二つは社会に出てからとても大事な基礎力です。

グラフを見て,どこに注目するのか。
現状の把握と将来予測を自分でできるということだけでなく,そもそも,解説記事だったり文章に「嘘」がないのかを見抜く目が必要な時代です。
世の中には統計データを見せられながら,データに騙されている人も少なくありません。

基本的な算数や数学的な力が欠けているからではないでしょうか?

「計算ができること」が数学の力ではありません。数字を表すものをイメージできる能力,数字を扱える能力,数字から発想を広げていく能力。そういう力です。

数学を見直すのに最適な本のひとつだと思います。

関連記事

【本】こんなふうに教わりたかった!中学数学教室

算数・数学のお勉強 2月からマインドマップセミナー講師のつながりから,RAKUTO神戸岡本校でのお

記事を読む

トニー・ブザン 優れたリーダーは「学び方」を知っている

昨年末に発売された「マインドマップ・リーダーシップ―――現場主導で組織に革命を起こす」に関連して,ダ

記事を読む

【絵本】『りんごかもしれない』

親父の一言 「なんかマインドマップに近いもんがあるんちゃうか?」と親父がいきなり切り出したのが,「

記事を読む

no image

【マインドマップ】デジタルマインドマップの入門書

ThinkBuzan公認マインドマップインストラクター仲間の金子さんが,iMindMapの入門書を出

記事を読む

【易・本】『最高の人生教科書 易経』

縁尋機妙で導かれた易経との出会い 私が『易経』に興味を持つようになったきっかけは,小田全宏先生との

記事を読む

【本】DIVE!!

おすすめの本とは? 先日,ラジオで「中高生向けおすすめの本」という話題で投稿募集があり,なんと1位

記事を読む

【辞典類】日本語の表記は奥深いので…

今朝のメルマガに書いた話なのですが… まぐまぐ「1日1粒!『幸せのタネ』」2014年4月17日

記事を読む

【本】『八つ墓村』(横溝正史)

たぁたりじゃー 『八つ墓村』は,私が小学校に入学した年,昭和52(1977)年に封切られました。

記事を読む

no image

【日常】平城京跡・奈良を散策してきました

今日は,マインドマップ仲間と,「とあるイベント企画」の下見に,奈良は平城宮跡に行ってきました

記事を読む

【本】『考える鉛筆』

やっぱり鉛筆が好き 文房具好きにも色々なタイプがあって,なんでも好きという人から,特定の分野にこだ

記事を読む

【本】『東京ラブストーリー After 25 years』

思いがけない単行本化 昨年1月下旬発売の『週刊ビッグコミックスピリッ

no image
【本】『小暮写眞館』

ブログ再開 気がつけば半年近くもブログを更新していませんでした。

【本】『考える鉛筆』

やっぱり鉛筆が好き 文房具好きにも色々なタイプがあって,なんでも好き

【日常】あれこれお買い物

気楽なエントリー 久しぶりのブログです。 毎日メルマガで発信し

no image
【教育】興味を持たせることの大切さ

コンパスと定規があれば無敵 小学校高学年の頃のことだと思います。

→もっと見る

PAGE TOP ↑