【本】『易聖・高島嘉右衛門 乾坤一代男』
易聖・高島嘉右衛門の軌跡
7月19日付のブログ記事で『「横浜」をつくった男―易聖・高島嘉右衛門の生涯』を読んだ話を書きました。
さらに高島嘉右衛門について深く知りたくなって手に取ったのが,この『易聖・高島嘉右衛門 乾坤一代男―人と思想』です。
著者の紀藤元之介は,加藤大岳の高弟です。
『「横浜」をつくった男』の著者の高木彬光は,ミステリー小説作家ですから,小説を書くことは専門領域になります。
それに対して紀藤元之介はあくまで易占家の第一人者という立場からのアプローチになるので,「読ませる」というエンターテイメントの面では分が悪くなりますが,それを補ってあまりある魅力がこの本にはあります。
あらためて高島嘉右衛門の巨人さが伝わってきます。
高島嘉右衛門のまとめた『高島易断』から,占例がいくつか紹介されていますが,丁寧にたどっていくことで,また明治・文明開化の時代の違う側面を知ることができるのでは・・・という期待感も湧いてきます。
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