【本】『オロビアンコの奇跡』(追記あり)
赤・白・緑の目を引くリボン
いわゆる「ブランドもの」については,自分の好きな分野に関してはとことんこだわるけど,それ以外のことについてはほとんど気にしません。
たとえば,カメラだとNikonやLeicaに強く惹かれます。
カメラ,写真好きなところから,カメラバッグもこだわるというか,いろいろ使った末にDOMKEをメインとして,それ以外はほとんど見向きもしないようになりました。
でも,普段使いのバッグには「どうしてもこれでなければならない」というのもなければ,強い憧れというのはありません。
そんな私がなぜか気になったカバンメーカーがオロビアンコです。
もともと気になったのは文具売り場で見かけたペンケースにつけられている「赤・白・緑」のリボン。
なんてかっちょいい!
ペンケースはいいものなのはわかりましたし,デザインもかっちょいい。
ちょっと高いのですが,それだけのものはわかる…でも,これを買うとなんとなく「沼」な気がする…と思い,化wずじまいでした。
オロビアンコの急速な成長
この『オロビアンコの奇跡―職人技とハイテクの融合が新市場を創る』によれば,わずか18年で急速な成長をなしとげた,いわば「奇跡」を起こした企業だという。
その秘密を解き明かそうというのがこの本です。
詳しいことは本を手に取ってもらうこととして,私が強く「そりゃそうだよね」と思ったのが,製品をないがしろにしない職人魂という部分です。
ハイテク化もキーワードではありますが,それは職人のみがもちえたものをIT化していく。
そのことで,技術を継承しつつ,かつ経費も削減する。
製品の質を落とさない。職人としてのこだわりは全く変わらない。
最初に売上が上がっていっても,まずその半分を設備投資に回していく。
急速な成長に浮かれず,しっかり足元を固める。
販売戦略などなどいろいろ学ぶところはあるでしょうけど,ものづくりのメーカーはものを作ることを大事にしなくなったら,どんなに優れた販売戦略があってもすぐに限界がきてしまいます。
ものをつくることにこだわるから,確実にファンがついてくるんでしょうね。
さて,こんな本を読んだら,ペンケースどころか一ついいカバンを手元に置きたくなってしまうじゃないか。。。
※読者特典URLについて
本文中に「読者特典URL」について記述がありますが,残念なことに,2016年2月11日現在,「サーバーが見つかりません」ということで見ることができませんでした。
本の出版が2015年1月30日初版第1刷発行ということで,1年経過して閉鎖されたのかもしれません。
でもそうなら「〜まで」という期限付きで書いておいて欲しかったなぁと思うところです。
特になんの注意書きもないので,見られないと余計に見たくなります。
※追記 読者特典URLについて
2015年秋に伊藤忠商事が商標権を買い取ったため,著者のたかぎ氏が自由に使うことができなくなり,止むを得ず閉鎖されたという事情があったそうです。著者たかぎ氏から直々にご連絡をいただきました。
公開されていた内容はとても興味深いものだけに,いつか何か別の形ででも目にする機会があるといいなあと思います。
関連記事
-
-
【辞典類】日本語の表記は奥深いので…
今朝のメルマガに書いた話なのですが… まぐまぐ「1日1粒!『幸せのタネ』」2014年4月17日
-
-
【本】『黄小娥の易入門』
易占入門の大ベストセラー 最初,昭和36年(1961年)に発売されて,大ベストセラーとなった本のリ
-
-
【本】『脳が認める勉強法』
学ぶ前に学ぼう 大学受験であれ,資格取得であれ,大事なことは「効率的な学びの方法」を知っているかど
-
-
【本】『必ず儲かる 沖縄観光ビジネス』
マインドマップ公認インストラクター仲間に,渡口昇さんという方がいます。 渡口さんは,沖縄の恩納
-
-
【モバイル】iPhone6 プラス使用感
気がつけば1週間経過 先週のブログで書いたとおり,1月の末にiPhoneとiPadをリニューアルし
-
-
【マインドマップ】デジタルマインドマップの入門書
ThinkBuzan公認マインドマップインストラクター仲間の金子さんが,iMindMapの入門書を出
-
-
【文具】ステッドラー ジャンボ3色えんぴつ
おしゃれな雑貨屋 Angers 河原町通三条上がる,本能寺の裏口のすぐ横におしゃれな雑貨屋さんアン
-
-
【文房具】ステッドラー・ノリスクラブ12色
マインドマップと色鉛筆 マインドマップを描くときに欠かせないのが,カラーペンと色鉛筆です。
-
-
【本】日経サイエンス9月号(2014年) 特集『記憶』
あなたは3年前の今日,何をしていたか覚えていますか? 今月の日経サイエンス2014年09月号の特集
- PREV
- 【易・本】『最高の人生教科書 易経』
- NEXT
- 【本】『重力とは何か』
