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【本・漫画】『鉄子の育て方』

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久々にピンときた漫画

私が漫画をよく読むようになったのは大学に入ってから。
そのあと漫画喫茶で『タッチ』や『北斗の拳』『ドラゴンボール』など,「全部は読んでないな」と思うような作品を読み通してみたりして,まあ,普通に漫画を読む人と同じくらいは読んでいる・・・かな?

最近はほとんど単行本を買うことはしていなかったのですが,久々にピンときたのが『鉄子の育て方(1)』でした。

最初はAmazonで『鉄子の旅』のKindle版期間限定無料配信があって,「おお,この分野もなかなか面白いじゃないか」となって,結局「鉄子の旅」も全巻購入&ダウンロードし,さらに面白いのもないかな・・と思って見つけたのが『鉄子の育て方(1)』でした。

ヲタク漫画にして成長物語

設定は「女子アナ」を目指す普通の女子大生二郷あずさが,たまたま最後にひっかかったのが「鉄道ヲタク向けの鉄道専門番組」のアナウンサー。
いい歳した大人なのに鉄道ヲタクまっしぐらな人たちに囲まれながら,少しずつ女子アナとしても人としても成長していく物語・・・と簡単に書きましたが,意外にこれがしっかりした設定でブレていなかった。

私にはわからないところが多々あるけれども,鉄道分野のヲタク度も相当高く,きっとマニアな方たちも納得する部分もありつつ,一般的にヲタク度の高い人にもうなずける部分もあり,また新人社会人成長物語・・・としてみても十分に楽しめる作品になっていました。

主人公以外の人たちのキャラクター設定が非常にいい。
鉄道チャンネルの社長以下,スタッフ面々の個性がしっかり確立されていて,かつ,ゲスト出演的に出てくる人たちも魅力的。
主人公が目標かつライバルとしてみている井川さくらも,「ただの嫌味な女」的な立ち位置にあるのかと思ったら,そんなことはない,すごくカッコよく描かれている。
鉄道番組のアナウンサーとして人一倍努力し,今の座を確保したことにプライドを持ってるけど,同時にあずさを暖かくも見守っている。ときには尻を蹴飛ばすようなこともしているけど。
鉄道チャンネルのメンバーには「偽物のイガブン」なんて思わているけど,きっぷのいいお姉さん的存在になっていて,いやいや,格好いい。

ストーリー的にも無理なく成長して行っているし,周りのキャラもいい。

これは今後が楽しみな漫画だな・・・と思っていました。

これで完結・・・だと?

先月7月に第3巻が発売。1ヶ月遅れでKindle版が発売されました。
待ちに待ってようやくダウンロード・・・早速読んだのですが,な,なんですと?

この第3巻で完結ですと?

第2巻の完成度の高さに比べると,第3巻は全体的に駆け足で,無理やり終わりに向かおうとするところがあちこちに出てきている。ある意味「雑」な感じが見受けられるのが,本当に残念。

あずさの学生時代の「ライバル」が登場するものの中途半端な扱いのままだし,なによりも井川さくらの活躍の場がほとんどないではないか。。。。
「オールキャスト出してみました」みたいな回でごまかされた感じ。

もったいないなあ。
ストーリー設定,キャスト,絵のどれをとってもこれからが楽しみな漫画だったのに打ち切られてしまったのは,本当に残念。まだまだネタはあっただろうに。

まあ3冊で終わってしまうのは残念ですが,全部読み通すのに時間はかからないし,鉄道の魅力もいろいろ感じることができるので,おすすめではあります。

ああ,本当に残念。

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