舞台裏をお見せします
「マインドマップってどんなものなんですか?」と人に聞かれた時に,手元にノートがあれば内容的に見せても差し支えないものや,あるいはスマホやタブレットのフォトアルバムの中の画像をお見せします。
すると,
うわー,すごいですねー,そんな綺麗なの自分にはかけないなぁ
となってしまうことがしばしばあります。
これは「良いものだけ見せたい」となってしまう私のせいでもあるのですが,普通,マインドマップ関連の本を見ても,各認定講師のサイトを見ても,綺麗な,整ったマインドマップばかりです。
でも,実はそこに至るまでに
何枚かの隠れたマインドマップが存在する
ことも少なくありません。
講義録などは,その場でリアルタイムで書いた生のマインドマップですが,「発表」だったり「人に見せるため」に描くマインドマップでは下書きを書くこともあります。
先日,iMindMapを使って『易経』についての簡単なスピーチをした話を書きました。
この記事の中のマインドマップ画像はiMindMapで書いたものですが,その左上のブランチのボックスの中には手書きのマインドマップの画像が入っています。
当日は,この手書きのマインドマップをカラーコピーしたものを会場で配布していました(A4サイズの紙の上半分に簡単な概要,下半分にマップのコピー)。
わずかな時間で『易経』の魅力を感じてもらわなければならないので,情報は削ぎ落とさないといけません。
『易経』のイメージ力を伝えたい…そのためにはどんな風に書いたら伝わるか…そういうことを考えて書いたマインドマップですので,さすがにこれは一発勝負ではありません。
これが出来上がるまでのマインドマップ…これは,まさに「舞台裏」です。こういうものを見せる講師はあまりいないと思いますが,思い切ってお見せします(講座内でちらちらとは見せることはあるでしょうが)。
7分間という限られた時間で,『易経』について全く何も知らない方に,
そもそも『易経』って何?
イメージと結びつくって何?
それを知ったら嬉しいこと?
という内容を盛り込んで話さないといけません。
これとは別にスピーチの構想のためのマインドマップもあるのですが,それと並行して「どこまで話せるか」と「何を渡すか」というのとのバランスを取りながら作りました。
途中で「こりゃダメだ」と投げ出したマインドマップ(上記の4です)まで見せるのは恥ずかしいのですが,そういうのもOKなのです。新たに書き直したらいいのです。
「違った」ということが確認できたことが収穫です。
マインドマップを始めたい,マインドマップに興味があるけど…
「ハードルが高い」と思う必要は全くありません。
マインドマップは,納得いくまで考え抜くためのツールです。
「間違ってたな」「この方向じゃダメだな」というのが早く分かれば,それだけ早く次のステップに移れます。これも大きな利点です。
頭の中でモヤモヤと考えているものを,見える化していくことで効率的に物事を進めることができます。綺麗に書かなくてもいいのです。書いているうちに,少しずつグレードアップしていくものですから。
関連記事
-
-
トニー・ブザン 優れたリーダーは「学び方」を知っている
昨年末に発売された「マインドマップ・リーダーシップ―――現場主導で組織に革命を起こす」に関連して,ダ
-
-
【本】『高い城の男』
もしも日本が戦勝国なら・・・ 第二次世界大戦が終了して70年という節目の時期に,「もしも日本が戦勝
-
-
【本】『易経 ビギナーズ・クラシック 中国の古典』
「君子,占わず」は本当か? 高島嘉右衛門に関する本(『横浜をつくった男』『乾坤一代男』の2冊)を読
-
-
【本】『ジャグリングで始める驚異の能力開発』
以前に,ジャグリングが脳の活性化,能力開発にとても有効だということをブログに書きました。
-
-
【易経MM】易経・八卦のイメージ
易経とマインドマップは相性がいい…というのはずっと以前から考えていました。 マインドマ
-
-
【易経】「音読まとめ(2周目)『坤為地』」
『易経』音読まとめ(その4)2周目 前回の『易経』音読まとめ(その3)2周目では,『乾為天』につい
-
-
【易経】「音読まとめ(2周目)」『乾為天』
『易経』音読まとめ その3(2周目) 『易経』の音読は2月以降,毎日続けていますが,1周目について
-
-
【マインドマップ】デジタルマインドマップの入門書
ThinkBuzan公認マインドマップインストラクター仲間の金子さんが,iMindMapの入門書を出
-
-
【易経】『易経講話』
『易経講話』(公田連太郎・明徳出版社) 昨日紹介した『易を読むために』でも紹介されてい
- PREV
- 【日常】京都市新庁舎基本計画のお話
- NEXT
- 初夏の京都、北山の眺め