*

【本】『孫子・三十六計』

公開日: : 最終更新日:2014/05/28

『ザ・プロフィット』の参考図書として「孫子」が出てくるので買ってみました。
『三国志演義』や『項羽と劉邦』などを夢中で読んでた人には,様々なシーンが思い浮かぶことでしょう。虚々実々の攻防はここが起点になっているのかということをあらためて知ることができます。

この本は,『三十六計』もセットになっているのがポイント。

「三十六計,逃げるに如かず」

という故事成語で出てくる「三十六計」です。
戦争の6つの場面を取り上げ,それぞれに6つの計略が書かれています。
6×6で36計となるわけです。

また「6」という数字が選ばれている背景には易学が関係しているとのことです。つまり六爻です。
実際,それぞれの計略の解説には,六十四卦のいくつかが登場します。
(本来の『易経』の卦の解釈とは違うところは多々ありますが)

本の構成としては,「ビギナーズ・クラシック」というシリーズにふさわしく,読み下し,原文,現代語訳,解説とあるのでスラスラと読めます。

現代のビジネスに通じる学びも多々あり,かつ中国古典,特に『三国志』などが好きな人は一度は読んでおくと良いと思います。

関連記事

【易経・本】『易を読むために』

『易を読むために 易学基礎講座』(黒岩重人著・藤原書店) 試しに「易経」をキーワードに

記事を読む

【本】『ビジネスパーソンのための易経入門』

占いでもなく哲学でもない 『易経』とはなんぞや?というと,常に問題になるのは「易の二面性」です。

記事を読む

【雑誌】ラジオマニア2014

自己ルール 『趣味関連の雑誌について』 できるだけ趣味に絡む雑誌は買わないようにしよう・・・と思っ

記事を読む

【本】『重力とは何か』

アインシュタインの予想から100年後の快挙 先日(2016年2月11日),アメリカを中心とした国際

記事を読む

【中つ国】THE ART OF THE LORD OF THE RINGS

久々に「中つ国」ネタ 最近,このブログに書くことといったら『易経』か,それに関連して東洋思想だった

記事を読む

【本】『黄小娥の易入門』

易占入門の大ベストセラー 最初,昭和36年(1961年)に発売されて,大ベストセラーとなった本のリ

記事を読む

【易経】『易経講話』

『易経講話』(公田連太郎・明徳出版社) 昨日紹介した『易を読むために』でも紹介されてい

記事を読む

【本】『易経 ビギナーズ・クラシック 中国の古典』

「君子,占わず」は本当か? 高島嘉右衛門に関する本(『横浜をつくった男』『乾坤一代男』の2冊)を読

記事を読む

【本】Newton別冊 数学の世界 

「0」がもしなかったら 「『0』の発見」は,数学の授業ではなくむしろ世界で出てくるトピックかもしれ

記事を読む

【本】『男の風格をつくる論語』

やっぱり『論語』 6月末にふと「論語普及会」の本部を訪ねました。 安岡正篤先生の『易学のしお

記事を読む

no image
iMindMapアプリでセミナーメモ

マインドマップでセミナーメモ セミナー,講演会などに参加した時に,そ

【本】『東京ラブストーリー After 25 years』

思いがけない単行本化 昨年1月下旬発売の『週刊ビッグコミックスピリッ

no image
【本】『小暮写眞館』

ブログ再開 気がつけば半年近くもブログを更新していませんでした。

【本】『考える鉛筆』

やっぱり鉛筆が好き 文房具好きにも色々なタイプがあって,なんでも好き

【日常】あれこれお買い物

気楽なエントリー 久しぶりのブログです。 毎日メルマガで発信し

→もっと見る

PAGE TOP ↑