【易経】「乾為天」の深さ
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易経
2月に竹村亞希子先生の易経講座を受講して以来,毎日『易経』を少しずつ音読している,ということは以前にも少し触れました。(「音読の素材」)
一通り読み終わった後,2週目に入っているのですが,1回目は各卦を1日に1つずつ読む…ということをしていました。そうすると乾為天や坤為地はどうしても分量が多くなってしまいます。
そこで今回は少しずつ,少しずつじっくり読んでいます。
乾為天だけで2週間以上かかっていると思いますが,「文言伝」をじっくり読むと,いまさらながらですが,なんと深いことと思ってしまいます。
乾為天の六つの爻は,それぞれ竜になぞらえています。
初九の潜竜は,竜としての要素は持つがまだ一人前でなく,力を蓄えている状態。それが見竜となって出てきて,次に地上と天を行ったり来たりするようになって…
と,いわば竜の成長物語になっています。
その一つ一つの爻辞自体はそれほど詳しく書いてはありません。
例えば九三は
君子終日乾乾し,夕べに惕若たり。厲うけれども咎なし。
とだけあります。
三番目の爻は,内卦(下の3つ)の一番上であり,かつ次のステップまで後一段階というところまで迫ってます。大きく飛び出そうとする時期です。
それだけに危ういものがあるわけです。ついつい出過ぎてしまう可能性がある。
そこで…調子にのらず警戒せよ,というのです。
君子たる者,終日(一日中)つとめはげみ(乾乾し),夜には一日を振り返って反省しなさい。そして恐れ慎むようにしていれば,危ういところだけども,咎からは免れる…というのです。
最初の潜竜から見竜ときて「よし,このまま調子良くいくぜ」となるところで,ビシッと「調子にならず,まだまだとさらに努力し,我が身を振り返るべし!」と締めてくる。
この緩急のつけどころは唸るしか在りません。
乾為天と次の坤為地はそれぞれ易の六十四卦を生み出していく全ての元。深くて当たり前なのですが,何度も噛み締めて我が身を常に振り返るようにしよう…と思わされます。
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