【本】『論語に学ぶ』
心の軸がぶれる感覚
人というのは弱いもの・・・だと私は思います。
楽したいという気持ち,遊んでいたいという気持ち。
そういうのが全くゼロにできることはないでしょう。
時には休んだり,楽しんだりするのはいいにしても,人として「地に足をつけた生き方」を全うするのには心の軸が必要です。「自分はこのように生きたい」というものです。
でも,それが時々「ブレる」ようなことがあります。
最近,自分の心の中にそういうブレがあるように感じはじめました。
これはいかんぞ。
と思って,手に取った本の一つがこちらです。
論語読みの論語知らず
表面上は『論語 (岩波文庫)』を読んではいても,本当のところを理解できず,実践できない人。それが「論語読みの論語知らず」です。
それをビシッと厳しく指摘されるのが安岡正篤先生です。
『論語に学ぶ (PHP文庫)』はPHP文庫における「活学シリーズ」の第3弾ですが,それとは知らず,『論語』をきちんと読もうとした時に買ったものでした。(Amazonの記録では3年以上前)
今回あらためて読み直してみて,本当の意味で読むというのはどういうことかを諭された感があります。
言葉の上っ面で満足せず,実際の行動に,生活に活かしていかねばなりません。
それが「活学」と言われる所以です。
一度に全てを立て直すのは大変ですが,ひとつひとつ気づいたところから手直ししていきたいと感じます。
まずは,『易経』でもよくでてきますが,「俺が,俺が!」という前に出すぎる気持ちの見つめ直しでしょうか。貞正であることとはどういうことかを見つめ直したいと感じました。
それと・・・『易経』に比べてあまり読み込んでいない『論語』も,あらためてしっかり読み直してみたいと感じた次第です。
関連記事
-
-
【本】『オロビアンコの奇跡』(追記あり)
赤・白・緑の目を引くリボン いわゆる「ブランドもの」については,自分の好きな分野に関してはとことん
-
-
トニー・ブザン 優れたリーダーは「学び方」を知っている
昨年末に発売された「マインドマップ・リーダーシップ―――現場主導で組織に革命を起こす」に関連して,ダ
-
-
【本】『横浜をつくった男』
易聖・高島嘉右衛門 『易経』に興味を持って,少し勉強すれば,必ずこの名前を目にします。 易聖・高
-
-
【本】『重力とは何か』
アインシュタインの予想から100年後の快挙 先日(2016年2月11日),アメリカを中心とした国際
-
-
【絵本】『りんごかもしれない』
親父の一言 「なんかマインドマップに近いもんがあるんちゃうか?」と親父がいきなり切り出したのが,「
-
-
【本】『易経 ビギナーズ・クラシック 中国の古典』
「君子,占わず」は本当か? 高島嘉右衛門に関する本(『横浜をつくった男』『乾坤一代男』の2冊)を読
-
-
【本】『完訳 7つの習慣』
『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』(スティーブン・R・コヴィー著) 「成功と幸せを手
-
-
【本】『高い城の男』
もしも日本が戦勝国なら・・・ 第二次世界大戦が終了して70年という節目の時期に,「もしも日本が戦勝
-
-
【中つ国】THE ART OF THE LORD OF THE RINGS
久々に「中つ国」ネタ 最近,このブログに書くことといったら『易経』か,それに関連して東洋思想だった
- PREV
- 【毎日易経】『易経』音読3周目
- NEXT
- 【本】『活学としての東洋思想』
