【本】【雑感】芥川賞
芥川賞受賞作品『火花』の増刷
ラジオを聴いていると,芥川賞を受賞した『火花』(又吉直樹著)がさらに増刷だとのこと。
芥川受賞作品のミリオンセラー(100万部超)は,綿矢りさの『蹴りたい背中』以来だとか。
すごいもんだなぁと思いながらニュースを聞きました。
なかなか本が売れないと言われている時期に,これだけ売れるというのはよほどいろんな歯車がかっちりハマった証でしょうねぇ。
芥川賞受賞作品を振り返って
ふと「自分は過去に芥川賞の作品を買ったことがあるだろうか?」と思って振り返ると,受賞で話題になったことをきっかけに買ったのはたった2冊でした。
平野啓一郎が,京大在学中に書いた小説『日蝕』で当時史上最年少での受賞をしたときと,中国人作家の楊逸が日本語で書いた小説ということで大きく話題になった『時が滲む朝』の2冊だけ。
前者は年齢が近いことの親近感と,三島由紀夫好きには「三島由紀夫の再来」という評価などが興味をそそられての購入。
後者は,当時,かけだしぐらいの日本語教師として,外国人が日本語で小説を書くとどうなるのかということへの関心,扱われている材料が全く自分と同じタイムラインで流れていくことへの関心などがありました(主人公の年齢設定は私と同い年です)。
それ以外の作品は,ある程度時間が経って文庫本化されて,それからさらに時間が経ってから読んでいるようです。ざっと見ても1割も読んでない。いや,
結局,自分にとっては芥川賞ってその程度の反応しか引き起こさないものと再確認。
よっぽどそのときの自分にピタッとはまる何かを感じないと読まないし,過去の受賞作品は時を経て,他の作品も読んだ上で,そのうちの1冊という感じで読むかどうか。
今回の『火花』にあまりに自分が無関心なんで,「なぜだ?」と思ったのですが,これで平常でした。
別に「新人の書いた小説を読むほど暇じゃない」といった,そんな偉そうなことをいうつもりは全然なくて,私が小説を読むという行為の中に求めているものから見れば,受賞した作品をすぐに読もうとする行為は一致しないだけです。
こうして振り返ると「読む」という行為はなかなかに面白いものです。
Kindle版は?
結構どの本屋でも売り切れ続出だそうで,それでの「緊急増刷」だそうですが,単行本より296円(2割以上)安いKindle版があるのに,それでも紙の方が売れているんでしょうか?
Kindle版なら,クリック直後にはダウンロードが始まって,数分後には読み始められますが。。。
あるいはKindle版はもっと売れているとか?
だとすれば,その売れ行きを足すと,120万部どころの騒ぎじゃないように思えます。
すごいことです。
関連記事
-
-
【ラジオ】なんとラジオ出演することに!
なんとラジオ番組に出演! 10月12日に奈良にて「平成ルネッサンス ビッグマインドマップ」というイ
-
-
【本】『小暮写眞館』
ブログ再開 気がつけば半年近くもブログを更新していませんでした。 (最後の更新が昨年6月末)
-
-
【易経】『リーダーの易経』
龍の物語で読み解く『易経』の入門書 待ちに待った新刊 易経研究家の竹村亞希子先生の最新刊が出まし
-
-
【本】『人生と陽明学』
安岡正篤活学シリーズ PHP文庫の活学シリーズの第2弾に当たるのが,この『人生と陽明学 (PHP文
-
-
【本】『世界の非ネイティブエリートがやっている英語勉強法』
『世界の非ネイティブエリートがやっている英語勉強法』 先日,大阪梅田の紀伊國屋書店に立ち寄ったとき
-
-
【追悼】赤瀬川原平さんの死を悼む
「中古カメラウイルス」の発見者 「前衛芸術家・作家の赤瀬川原平氏死去」というニュースが流れました。
-
-
【趣味】VICTORINOX130周年記念
VICTORINOXの機能美 スイスアーミーナイフ…この言葉は多くの人が耳にしたことがあるでしょう
-
-
【マインドマップ】デジタルマインドマップの入門書
ThinkBuzan公認マインドマップインストラクター仲間の金子さんが,iMindMapの入門書を出
-
-
【本】『オロビアンコの奇跡』(追記あり)
赤・白・緑の目を引くリボン いわゆる「ブランドもの」については,自分の好きな分野に関してはとことん
-
-
【Mac】【Yosemite】日本語入力変換のトラブル
ずっと「ことえり」を愛用してきました Macを使い始めて早18年。 ずっと酷評されていた「こ
- PREV
- 【本】『横浜をつくった男』
- NEXT
- 【本】『易入門』
