【本】『黄小娥の易入門』
易占入門の大ベストセラー
最初,昭和36年(1961年)に発売されて,大ベストセラーとなった本のリバイバル本。
とはいえ,中身をそのまま焼き直しただけではなく,ちゃんと著者に連絡を取り,一部の表現を改めつつ,新装本として出版されている(根本的なところは特に変わっていないようす)。
「コイン6枚で誰でも占える」という手軽さ,敷居を低くしたことで人気を博したのだろう。
入門中の入門という印象
確かにわかりやすい。その卦が意味しているイメージ,全体像は掴みやすく書かれている。
「このような占断をしたことがある」という具体的な記事も興味深い。
しかし,卦辞,爻辞がほとんど載っていないので,この本だけで占おうとすると,筆者の提示したイメージの範囲内でのみの占断しかできない。
「それはそれでいい」という割り切りの本と思えば,よくできた入門書とは言えるでしょう。
この本をきっかけに易に興味を持った人もたくさんいたでしょうし。
さっと全体をつかむのにはいいけど,それまでかなあというのが今の印象。
これで占うのは実際には相当難しい気がします。
この本で全体をつかんだら,『易入門―正しい易占いの要領』を読んで,ビシッと仕切りなおすのがいいように感じます(私は逆でしたが)。
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