【本】『中学受験に失敗しない』
公開日:
:
本
中学受験とはなんぞや?
私は中学受験はしていなくて,高校から京都の私立の進学校に通いました。
私が小学生の頃・・・というのは,今から30年以上前になりますが,私の周りでは中学受験はほんの一握りでした。同じ小学校の中に一人いたかどうか・・・
そのような環境では「受ける方が特殊中の特例」でしたが,今やある程度は「一つの重要な選択肢」として存在しています。特に都市部ではそうでしょう。
中学受験とはそもそもなんだろうか?ということを,受けるにしても,受けないにしても一度はきちんと考えておいた方がいいだろうとは思います。
塾の生徒の親御さんにもそのように話をしたいと思うのですが,「自分たちは,中学受験というテーマに対してどのような態度をとるのか」ということは,きちんと親子で話あうべきことでしょう。
そういうときの手引きになる本だと感じました。
親としてどのように受験に,子供に向き合うのか
中学受験は親の受験,とよく言われます。
確かに子供の年齢から言っても,そのような側面が強くでます。
親と子がともに向き合う課題と言っていいでしょう。この『
さて,そんな中学受験というものに「失敗する」とはどういうことでしょうか。
この『中学受験に失敗しない (PHP新書)』では,「失敗=不合格」とは書いておりません。
もちろん逆の「合格=成功」というわけではありません。
中学受験はおおよそ小学4年生から始まります。遅くとも5年生にはスタートを切ることになるでしょう。
10歳かそこらの子供にとって2年から3年というのはなんと長い話でしょう。物心ついた時期から考えたら,「人生の半分ぐらい」を受験勉強という時期で過ごすのです。
そういう時期に,どのように過ごすのか。
親としてどう向き合うのか。子供にはどう向き合わせていくのか。
受験をしないという場合でも,このぐらいの年齢のお子さんをお持ちのお父さん,お母さんには必読の本でしょう。
受験するしないに関わらず,勉強が好きだという感情は大事です。
そういう子供であってほしいと思うのなら,どう接すべきか。いろんなヒントが詰まっている本です。
関連記事
-
【本】『東京ラブストーリー After 25 years』
思いがけない単行本化 昨年1月下旬発売の『週刊ビッグコミックスピリッツ』に創刊35周年記念読切とし
-
【本】世界で一番素敵な 夜空の教室
一番明るい星ってどれ? ずいぶんと更新をさぼっていました。 今日は久しぶりの投稿ですが,「星
-
【本】Newton別冊 数学の世界
「0」がもしなかったら 「『0』の発見」は,数学の授業ではなくむしろ世界で出てくるトピックかもしれ
-
【本】『デジタルマインドマップ超入門』店頭ディスプレイ
TLI(ThinkBuzan公認インストラクター)仲間の金子さんが書かれた『デジタルマインドマップ超
-
【本】『ジャグリングで始める驚異の能力開発』
以前に,ジャグリングが脳の活性化,能力開発にとても有効だということをブログに書きました。
-
【本】『男の風格をつくる論語』
やっぱり『論語』 6月末にふと「論語普及会」の本部を訪ねました。 安岡正篤先生の『易学のしお
-
【本】『春秋左氏伝 ビギナーズクラシック』
『易経』を学ぶなら外せない古典 『易経』が,本来は「占筮の書」であることは誰しもご存知でしょう。
-
【追悼】赤瀬川原平さんの死を悼む
「中古カメラウイルス」の発見者 「前衛芸術家・作家の赤瀬川原平氏死去」というニュースが流れました。
-
【本】『易経 ビギナーズ・クラシック 中国の古典』
「君子,占わず」は本当か? 高島嘉右衛門に関する本(『横浜をつくった男』『乾坤一代男』の2冊)を読