【英語】「英単語学習の大革命!?Part3」
文脈を無視しない
Kindleを使っての英単語学習の話を書こうと思って,前置きが長くなりすぎました。
すみません。
ということで,とっとと本題に入ります。
前回の「英単語学習の大革命!?Part2」では,
- 1対1の「訳語」だけ覚えてはダメ
- 文脈(場面,トピック,使われ方)を無視してはダメ
- 音を無視して,スペルだけで覚えてはダメ
という3つのポイントをご紹介しました。
Kindleを使っての英単語学習が「大革命」だというのは2の「文脈を無視しない」というところで効果を発揮するからです。それをご紹介しましょう。
新しいKindleの機能 「単語帳」
新しいKindle端末でも,あるいは2012年版でもソフトウェアアップデートが済んだものなら,トップ画面の中に「単語帳」というのが加わったのに気づかれると思います。
以前から洋書を読んでいるときに分からない単語があればそこを長押しするだけで,辞書が起動して意味を表示してくれていました。
新しい「単語帳」はその調べた単語を自動的に保存しておいてくれる,という便利な機能なのです。
なんと,フラッシュカードが自動的に作成されているのです。
フラッシュカードというのは,語学教室などで,教師がちらっと見せて意味を言わせたり,活用変化を言わせたりするのが本来なのですが(「フラッシュ」ですから),こちらは「単語カード」的に思えば良いかと思います。
これがとてもよくできていまして,写真のように用例付きなのです。
それも,自分が読んでいた本の,その単語を調べた時の文がそのまま載っているのです。
「文脈を無視しない」と言いましたが,実際に読んでいた本の中からそのまま例文が記載されていたら,その文だけでなく,前後も思い出しやすいですし,辞書の例文を書き写すよりよほど実際的です。
これが実に,実に素晴らしい!というのが「大革命だ」と私は思ったのです。
え?たいしたことないですか?
実際にこれまで単語カードを作ってきた人なら,カードを作るのにどれだけの労力が必要だったか分かるはずです。
カードを作るのは,書くためではありません。覚えるためです。
何度も見て,口に出して,見て,口に出して覚えるためです。
「書いた方が覚える!」という意見も分かりますが,それなら単語と例文だけを書けばいいのであって,日本語訳まで丁寧に書き写す手間は不要です。
本を読んでいて,分からない単語があったら長押しして意味を確認。
スッキリした気持ちで本を楽しんで,しばらくしたら,単語帳を見直してみる。
そうすると今,自分が読んでいる本を元にした単語リストが出来上がっている。
しかも用例は読んでいる本の中に出てくる文そのもの。
単語を復習すれば,本文の振り返りにまでなります。
読んでいる本に集中していればいるほど,単語帳で例文を読んだときに,本の中でのイメージが膨らみます。イメージがしっかりするので,単語の意味も記憶に残りやすくなります。
電子辞書だけではこの作業はできません。
本文と辞書が一体になっているKindleならではの画期的なツールです。
洋書を読む力がこれでグンとつくはずです。
実に心強い味方ができたものだと私は思います。
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